ライブレポ|Stella Donnelly @代官山UNIT 2019/12/13


2019/12/13(金)に、Stella Donnelly(ステラ・ドネリー)の来日公演に行きました。
クリスマスと大晦日がやってくる年末に、そして金曜日の夜にぴったりの、温かみに溢れるライブでした。

会場の様子・セットリスト・感想をレポートします。

会場の様子

ライブ会場は代官山UNIT。
キャパは550人とのことで、かなり小さく感じました。
チケットが売り切れていたこともあり、会場はキャパオーバー気味。柱がかなり邪魔でした。
次に来日するときは、確実にもっと大きいライブ会場になるでしょう。


チケット代は6000円。この値段で彼女を見られるのは最初で最後だったのではないでしょうか。

会場限定グッズは、半袖Tシャツ2種類、長袖スウェット、トートバッグの4つでした。


1stアルバム"Beware Of The Dogs"のジャケをデフォルメしたデザインが可愛いです。
終演後もまだ概ね在庫は残っていたようです。

セットリスト

  1. Mechanical Bull
  2. Grey
  3. U Owe Me
  4. Beware of the Dogs
  5. Allergies
  6. Mosquito
  7. Old Man
  8. Watching Telly
  9. Season's Greetings
  10. Bistro
  11. Die
  12. Lunch
  13. Boys Will Be Boys
  14. Tricks

    アンコール
  15. Mean To Me
  16. Time After Time (Cyndi Lauper cover)

感想

歌上手い!

最初の6曲と"Boys Will Be Boys"は、バンドセットでなく、ステラ・ドネリーがエレキギターを持って1人で弾き語りしていました。
セトリのうち、ほぼ半分を弾き語りしたことになります。
歌に自信がないとできないことです。

歌い始めた瞬間に惹きつけられる、ちょっとハスキーな甘い歌声。
そして歌が上手い。切なげに歌ったり、力強くビブラートを効かせたり、話すように歌ったり。。。
歌唱力を見せつけるような歌い方ではなく、あくまで曲のメッセージを伝えるために歌唱力を活かしていました。

彼女の歌だけで十分にみんなを惹きつけられることを、証明してくれました。
歌声と曲の良さがシンプルに伝わってくる前半に、みんなうっとりと聴き入っていました。

毒っ気とお茶目さを兼ね揃えた人柄

ステラ・ドネリーの歌詞はたくさん和訳したので、歌詞がかなり辛辣なことは知っていました。
MCも本当に歌詞そのままの人柄でした。
かなり辛辣、毒舌。

でも太陽みたいに明るくて、お茶目。
厳しいことを明るくポップに仕上げている曲と同じです。

彼女のMC語録を書き連ねます。
記憶を頼りに書いたので、正確ではないかも知れませんがご容赦ください。
どれもニュアンスは大きく違わないはずです。

  • Mosquito前:これは破局ソングよ。あ、でも私は大丈夫だから心配しないで。笑
  • Allergies前:これはその破局の前の曲。だからまぁそういう感じだけど、許してね。
  • 次はエレクトロっぽい曲をやるわ。ディプロみたいなのじゃないけど。デュンデュクデュンデュク…みたいな。Fuck Diplo.
  • チューニングを合わせているとき:…プロフェッショナル(自分を指差してどや顔)
  • 街はクリスマスソングだらけね。うんざり。私もやるわ。Season's Greetings。(この曲はとても辛辣な歌詞です
  • オーストラリアにはまずいVBビールっていうのがあるの。クソみたいな味。ツアー中に、それぞれの国のクソビールを聞いていたんだけど、ベルギーで同じように"ベルギーのクソなビールって何?"って聞いたら、みんな"信じられない"って顔をした。だからベルギー人は絶対バカにしちゃだめ。
  • Mean To Me前:Twitterでリクエストがあったからやるわね。。。久しぶりすぎて覚えてないかも笑

抗えないかわいさ

ステージに出てきた瞬間、"かわいい。。。!!!"とみんながどよめく可愛さでした。
映画アメリのオドレイ・トトゥを彷彿とさせます。
私の後ろにいた女性は"人生で見た人の中で一番可愛い"と言っていました。わかります。

その可愛さで、前述のように辛辣なことをガンガン言うので憎めません。
かなりの高音も歌いこなしていましたが、高音になると白目をむいたり変顔もバッチリでした。

ライブ後は、自分でステージ上のセトリを剥がして、観客に手渡しで配っていました。
オープンで優しい性格が伝わってきました。

ステラ・ドネリーはもちろんですが、バンドメンバーも可愛らしかったです。
特にキーボードなどを担当していたジョーというおじさん。Fuck Youと言うなど口が悪かったり、最後のTime After Timeでやや音痴気味に大声で歌ったり、チャーミングでした。
バンドメンバーとの仲の良さがよく伝わってきました。MVにもいつもバンドメンバーと一緒に出演していますね。

まとめ

ステラ・ドネリーの温かいライブで2019年のライブ納めができて、大満足でした。
12月がとてもよく似合う人だな、と思います。

それは、太陽みたいに明るい笑顔の裏に、鋭い批判精神と強い意志があるからかも知れません。
12月の、気温は低いけれど温かい日差しを感じる部分が、彼女らしいのかなと思います。

。。。なんだか柄にもなくポエミーになってしまいました。
これだけ書いたものの、調べると彼女の誕生日は4月10日でした。

12月はStella Donnellyを聴いて、ゆったりとクリスマスや年越しを楽しみましょう。

Stella Donnellyの1stアルバム"Beware Of The Dogs"はこちら。

Stella Donnelly
2019/3/8リリース

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では!

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