イギリス・マンチェスター出身のバンド、The 1975。
2018年11月30日リリースの3rdアルバム"A Brief Inquiry Into Online Relationships"から、15曲目"I Always Wanna Die (Sometimes)"の歌詞を和訳します。
ボーカルのマシュー・ヒーリーによると、
"映画のエンドロールのようにドラマティックな曲を作ろう(でもマンチェスターっぽく)"
と思いできた曲だそうです。
まさに狙い通りで、アルバムを感動的に締めくくるのにぴったりな、壮大だけど切ない曲調になっています。
Beckの父であるDavid Campbellがストリングスで参加していて、壮大さに貢献しています。
歌詞は思わず、"こんな良い曲書けるんだから死なないで!"と言いたくなってしまう内容です。
感動的な曲調に、死にたい気持ちの歌詞を合わせるのが、マンチェスターらしさなのでしょう。
死にたい気持ちと、それに向き合うことで見えるかすかな希望。
とても共感できる歌詞です。
I bet you thought your life would change君は人生を変えられると思っていたんだろう
But you're sat on a train again
Your memories are sceneries for things you said
But never really meant
You build it to a high to say goodbye
Because you're not the same as them
But your death it won't happen to you
It happens to your family and your friends
I pretend
でも君はまた電車に乗っている
君の記憶は、君が言っていた風景
でも決して意図していなかった風景
君はさよならを言うために、それを高い場所に作り上げる
だって君はあいつらとは違うから
でも君の死は君には起こらない
君の家族と友達に起こるんだ
俺はそういうふりをするよ
And I always wanna die, sometimesそして俺はいつも死にたいんだ、時々
I always wanna die, sometimes
俺はいつも死にたいんだ、時々
You win, you lose, you sing the blues君は勝って、負けて、ブルースを歌う
There's no point in buying concrete shoes
I'll refuse
コンクリートの靴を買ってもしょうがないよ
俺は断る
And I always wanna die, sometimesそして俺はいつも死にたいんだ、時々
I always wanna die, sometimes
I always wanna die
俺はいつも死にたいんだ、時々
俺はいつも死にたいんだ
Am I me through geography?俺はこの土地を通り抜けたのか?
A face collapsed through entropy
I can hardly speak
And when I try it's nothing but a squeak
On the video
Living room for small
If you can't survive, just try
エントロピーで崩れた顔
話すこともできない
なんとか話そうとしても、出るのはか細い鳴き声だけ
ビデオの中
小さいリビングルーム
もし生きていけないなら、とにかく試してみて
And I always wanna die, sometimesそして俺はいつも死にたいんだ、時々
I always wanna die
Always wanna die
Always wanna die
Always wanna die
And I always wanna die
Always wanna die
Always wanna die, sometimes
Sometimes
Sometimes
Sometimes
I, sometimes, always wanna die
Always wanna die
Always wanna die
Always wanna die, sometimes
俺はいつも死にたいんだ
いつも死にたいんだ
いつも死にたいんだ
いつも死にたいんだ
そして俺はいつも死にたいんだ
いつも死にたいんだ
いつも死にたいんだ、時々
時々
時々
時々
俺は、時々、いつも死にたいんだ
いつも死にたいんだ
いつも死にたいんだ
いつも死にたいんだ、時々
"いつも死にたいんだ、時々"
というのは、矛盾しているようでリアルな言葉です。
いつも死にたいけれど、いざとなると迷いが生じる心境を上手く表現しています。
推測ですが、この歌詞は飛び降り自殺を示唆しているのではないでしょうか。
電車に飛び込めず、高い場所に行き、地面を通り抜けて、顔が崩れる。声ももう出ない。
死んでも自分は無になるだけで、実際に死を受け止めるのは家族や友人。
生々しく、考えるだけで辛いです。
それでも、死にたい気持ちをありのまま書くことで、かえって生への希望も感じられます。
"死んだらこんなものだから、とにかく生きることを試してみて。俺はまだ死なないよ。"
という優しさと希望が垣間見えます。
"I Always Wanna Die (Sometimes)"収録の3rdアルバム"A Brief Inquiry Into Online Relationships"はこちら。
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では!
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