ライブレポ|Queen+Adam Lambert The Rhapsody Tour @さいたまスーパーアリーナ 2020年1月26日

2020年1月26日(日)に、Queen + Adam Lambertの来日公演ツアー"THE RHAPSODY TOUR"に行きました。
フレディが空から見守っているかのような温かさと、年齢やボーカル交代を物ともしないアグレッシブさの両方が堪能できるライブでした。

会場の様子・グッズ・セットリスト・感想などをレポートします。

会場の様子

ライブ会場はさいたまスーパーアリーナでした。
キャパは37,000人で、屋内会場では国内最大です。普段洋楽ライブでよく行く新木場STUDIO COAST(キャパ2,400人)などとは別次元の大きさです。

入り口にちゃんとフォトスポットが用意されていたのでパシャリ。

チケットはSS席25,000円、S席15,000円、A席12,000円、サイド席12,000円。
私はサイド席を購入しました。最上階の500レベルで、ステージを少し後ろから見るような位置でした。


モニターの裏側なので、残念ながら映像演出が全く見えない角度でした。せっかく豪華なステージセットだったので少し残念です。
とはいえアリーナ後方よりは、メンバーがはっきり肉眼で見える位置でした。その点は悪くなかったです。


チケットの売り方としては、何回も抽選や追加販売を行う方式が評判悪かったです。私も最後の最後にやっとサイド席を手に入れることができました。
しかもこれほどチケット争奪戦を演出しておきながら、当日券ありとの発表がされて、Twitterのコメント欄が炎上気味でした。

主催のクリエイティブマンさんには、わざとチケットを小出しにして争奪戦を煽る手法を見直して頂きたいところです。スパッと売り切って頂きたい。

グッズ

これだけ日本で人気のQUEENですから、会場グッズも充実していました。

個人的にはどれも絶妙にダサく思えたので(失礼)買いませんでした。
黒×紫っていかにも感がすごいです。アダム・ランバート並に妖艶なオーラが無いと似合わない気が。

でも記念としては楽しいグッズが多いですね。はっぴや、令和2年の文字が入った湯呑は、この先二度と手に入らないでしょう。

セットリスト

  1. Innuendo(音源)
  2. Now I'm Here
  3. Seven Seas of Rhye
  4. Keep Yourself Alive
  5. Hammer to Fall
  6. Killer Queen
  7. Don't Stop Me Now
  8. Somebody to Love
  9. In the Lap of the Gods... Revisited
  10. I'm in Love With My Car (Roger on vocals)
  11. Bicycle Race
  12. Another One Bites the Dust
  13. I Want It All
  14. Teo Torriatte (Let Us Cling Together) (Brian on acoustic guitar and vocals)
  15. Love of My Life (Brian on acoustic guitar and… more )
  16. '39 (Brian on acoustic guitar and vocals)
  17. Doing All Right (Roger and Adam shared the vocals)
  18. Crazy Little Thing Called Love
  19. Under Pressure
  20. Dragon Attack
  21. I Was Born To Love You
  22. I Want to Break Free
  23. You Take My Breath Away(音源)
  24. Who Wants to Live Forever
  25. ギターソロ
  26. Tie Your Mother Down
  27. The Show Must Go On
  28. Radio Ga Ga
  29. Bohemian Rhapsody

    アンコール
  30. Ay‐Oh (Freddie on screen)(音源)
  31. We Will Rock You
  32. We Are the Champions

感想

老若男女が楽しめる構成

セトリを見て曲数の多さに驚くかも知れませんが、フル尺でなく短めに披露した曲も多かったです。特に前半はそうでした。
中だるみせずにテンポよくQueenの名曲を味わえる構成でした。

映画ボヘミアン・ラプソディでQueenが好きになった、ライトなファン層も楽しめる構成で、とても良かったと思います。
私もどちらかというとライトなファン層なので、名曲を惜しみなくテンポよく聴けて大満足です。

客層はまさに老若男女といった感じでした。ライブではいつも客層をチェックしているのですが、これほど偏りのない客構成は初めてです。
親子も多かったですね。リアルタイムでQueenのファンだった人達と、映画や親からのおすすめでファンになった人達が入り混じっているようでした。

まさに国民的スターバンドです。これほど日本人みんなに愛されている海外バンドもなかなかありません。

メーター振り切っている歌唱力

アダム・ランバートの歌唱力が圧倒的すぎました。危なげなど1つもありません。
何を食べて育ったらあんなに歌えるようになるのでしょう。あれほど歌える人は、世界でも指折り数えるほどしかいないはずです。

フレディの代わりにはならない、という声もありますが、彼でだめと言うなら誰がいると言うのでしょう。
彼自身も認めている通り、フレディ・マーキュリーと声質は似ていません。フレディより声が高めですね。
しかし、完全にQueenの難しい曲たちを歌いこなして、アダム自身のものにしています。かつ下手に原曲を崩したりは全くせず、あくまでフレディにリスペクトのある歌い方が最高です。

美しいビブラートの掛かった、高音域の歌声が非常に力強くて、"The Show Must Go On"などは特にアダムの声にピッタリでした。
あれほど歌が上手いと、彼に似合う曲ってQueenくらいしかない気もしてきちゃいます。どんな曲でも役不足になりそうです。

オーラも強烈で凄かったです。"Bicycle"で大型バイクに乗って登場したのは最高でした。それ自転車ちゃう。

衰え知らずのレジェンドたち

ドラムのロジャー・テイラーと、ギターのブライアン・メイ。お二人共もう70歳を超えています。
それなのに、さすがレジェンドというべき演奏力。年齢は一切感じさせない演奏テクニックでした。ふたりともソロでその技術を遺憾なく発揮していました。
特にドラムは体力の衰えが如実に影響しそうですが、ロジャー・テイラーは若者顔負け、というか若者より上手い早打ちソロをかっこよく決めていました。

歌もたくさん歌っていました。
ブライアン・メイは中盤アコースティック形式でしっとりと歌い上げて、それに合わせて会場のみんながスマホライトを振り、幻想的で温かい雰囲気でした。
MCでは日本語をたくさんかまして、むしろほとんど英語は話していません。日本を贔屓にし続けてくれているようで嬉しいです。

ロジャー・テイラーは"I'm in Love With My Car"で熱く車愛を歌って、観客が少しポカーンとしていたのが個人的にツボで面白かったです。

フレディ・マーキュリーへの愛

アダム・ランバートは最初のMCで
"最初に1つ言っておきたいことがある。僕はフレディ・マーキュリーを愛している。君たちもフレディを愛しているかい?"
と言いました。
それだけで、彼のフレディへのリスペクトと、このライブをフレディにも捧げたいという気持ちがよく伝わってきました。

サイド席で映像が見えなかったので細部を語れないのですが、フレディがステージに降臨したかのような演出もされていました。
アンコール前の、かの有名な"Ay‐Oh"は最高でした。これを2020年にみんなでできる日が訪れるなんて感無量です。

メンバー全員とたまアリの観客全員が、フレディを愛していることが伝わってくる、温かいライブでした。

まとめ

2020年に老若男女がQueenに湧く日が訪れるなんて、Queenのメンバーも予想できなかった奇跡でしょう。
実現に大いに貢献したアダム・ランバートはもっと評価されるべきです。大きな拍手を贈ります。
きっと天国でフレディ・マーキュリーも大きく拍手していると思います。

オリジナル・メンバーは言わずもがな。年齢なんて関係ないな、と彼らを見ていると心底感じます。
これからも無理せず、タフで元気でい続けていてほしいです。

Queenのアルバム・映画

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Queenのベストアルバム"Greatest Hits (Remastered)"はこちら。

クイーン
1981/10/15リリース

2019年の映画ボヘミアン・ラプソディはこちら。
2時間14分
ジャンル ドラマ
監督 ブライアン・シンガー

映画ボヘミアン・ラプソディのサントラ"Bohemian Rhapsody (The Original Soundtrack)"はこちら。

クイーン
2018/10/18リリース

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